終ワラナイモノ①
すると拓海が突然、
「さて問題、今日は何の日でしょうか?」
と言ってきた。

何の日って…?
いきなり何を言い出す…。
あたしがこの日を忘れるわけがない。

たぶん、
【小学校の時に印象に残っていることは?】
って聞かれたら絶対このことを言うと思う。

『はぁ…
今更なんでそんな昔のことを…
拓海だって分かってるでしょ?』

すると拓海がフッと笑う。

「俺とお前が一夜を共にした日だろ?」

拓海がいたずらに笑う。

『……もう忘れてよ。
しかも変な言い方しないで』

「忘れる訳ねぇだろ?
鼓膜が破れるほど叫ばれたんだから」

はぁ…本当何で今更そんな話を
持ち出してくるかな…


それはあたし達が新小学6年生になるちょっと前の話だ。
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