終ワラナイモノ①
「あ、それより莉奈さ」

『何?』

「ペルセウス座って知ってる?」

『聞いたことはある』

「今からそれ見に行くから」

『……どこに?』

「屋上」


そこまで行くの?

出くわしたらどうする…
(先生じゃなく幽霊)

『幽霊出るかもよ?』

「は?そんな非現実的なもんいるわけねぇだろ」

『だってさっき西校舎の女子トイレに出るって言った』

「お前に遮られて【トイレに】までしか言ってねぇし」

『その先は出るって言おうとしたんでしょ?』


「さぁな。とにかく行くから黙ってついて来い」




理不尽すぎるし…バカ。



それからあたし達はお互い無言で屋上まで歩いて行った。




―in 屋上―

「到着♪」

怖かった…
もう夜の学校には絶対近づかない。

「莉奈生きてる?」

『………。』

余裕そうな顔して…やな奴。
それより手に持ってる袋は何?

『拓海、その袋の中には何が…』



「幽霊探知機」
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