終ワラナイモノ①
『へ?』
「冗談。天体望遠鏡」
『………。』
「もしかして本気にした?」
『…どうでもいいでしょ?それより早く見ようよ』
「じゃあ準備するか」
拓海はそう言うと手馴れた手つきで望遠鏡を組み立て始めた。
あたしは拓海の近くに座ってその作業を眺める。
いつから星に興味持つようになったんだろ…
拓海っていきなり興味持ち出すから謎。
あたしはふと夜空を見上げた。
昼間天気が良かったせいか、肉眼でもたくさん星が見える。
そしてまた拓海のほうに視線を移した。
『まだ~?』
「う~ん…まぁいいか。見ていいよ。
あ、右上にあるのがペルセウス座だから」
あたしは望遠鏡の前に立ち、そっとレンズに目を近づけた。
『うゎっ…きれい…』
あたしは素直にそう思った。
望遠鏡の中には無数の星が散らばっていて、ペルセウス座らしき星も見えた。
やばい…泣きそう…
「ペルセウス座の神話って知ってる?」
感動しているあたしをよそに拓海が口を開いた。
『何それ?』
あたしは望遠鏡のレンズから目を離しながら言った。
「まぁ知らないよな。
結構深い話だから調べてみなよ」
『教えてくれないんだ?』
「うん。自分で調べた方が記憶に残ると思うし…
あ、これ宿題ね」
『なんであたしが拓海に宿題出されなくちゃいけないのよ』
「期限は特になし。
俺の気が向いたら答えてもらうから」
って人の話聞いてる?
本当自己中心的。
拓海が望遠鏡を片付け始める。
『え、もう終わり?』
「だってまだケーキ食ってないし」
『あ、そうだよ。
あたし今日誕生日なんだからケーキ食べないとじゃん』
「…お前いつかデブるな」
『たかがケーキ一個で太んないし』
「冗談。天体望遠鏡」
『………。』
「もしかして本気にした?」
『…どうでもいいでしょ?それより早く見ようよ』
「じゃあ準備するか」
拓海はそう言うと手馴れた手つきで望遠鏡を組み立て始めた。
あたしは拓海の近くに座ってその作業を眺める。
いつから星に興味持つようになったんだろ…
拓海っていきなり興味持ち出すから謎。
あたしはふと夜空を見上げた。
昼間天気が良かったせいか、肉眼でもたくさん星が見える。
そしてまた拓海のほうに視線を移した。
『まだ~?』
「う~ん…まぁいいか。見ていいよ。
あ、右上にあるのがペルセウス座だから」
あたしは望遠鏡の前に立ち、そっとレンズに目を近づけた。
『うゎっ…きれい…』
あたしは素直にそう思った。
望遠鏡の中には無数の星が散らばっていて、ペルセウス座らしき星も見えた。
やばい…泣きそう…
「ペルセウス座の神話って知ってる?」
感動しているあたしをよそに拓海が口を開いた。
『何それ?』
あたしは望遠鏡のレンズから目を離しながら言った。
「まぁ知らないよな。
結構深い話だから調べてみなよ」
『教えてくれないんだ?』
「うん。自分で調べた方が記憶に残ると思うし…
あ、これ宿題ね」
『なんであたしが拓海に宿題出されなくちゃいけないのよ』
「期限は特になし。
俺の気が向いたら答えてもらうから」
って人の話聞いてる?
本当自己中心的。
拓海が望遠鏡を片付け始める。
『え、もう終わり?』
「だってまだケーキ食ってないし」
『あ、そうだよ。
あたし今日誕生日なんだからケーキ食べないとじゃん』
「…お前いつかデブるな」
『たかがケーキ一個で太んないし』