終ワラナイモノ①
『うそ!ホントに？』
私はA組の名簿をたどった。

げっ…
あたし女子の出席番号１番じゃん…。

安藤だから仕方ないんだけど一番ってなんかヤダ。

「お前また番号１番か」

ニヤッとした笑みを浮かべそうつぶやいた男。

『拓海!?』

すると優子があたしの耳元で

「あんたの愛しの王子様じゃん」
とつぶやく。

『ちょっ…優子!からかわないでよ！』
優子から離れてちょっと怒こり気味に言った。

「はいはい。
じゃあ邪魔者は先に教室まで行ってまーす♪」

優子が言い、校舎まで行ってしまった。


どうしよう…。

それより優子も拓海に彼女がいるの知ってるじゃん。

あとでおぼえてなさいよ！

「てか俺のクラス…」
その言葉に私の心臓が跳ねた。

同じクラスでありますように…。

と願いたいところだけど同じクラスになるのは少し恥ずかしかったりする。

「A組…
またお前と一緒か莉奈」
拓海が言った。

『へっ？』
驚いた私は素っ頓狂な声を上げてしまった。

てかまたお前かって…でもちょっと嬉しい。

拓海と同じクラス。

優子とも拓海とも一緒のクラス…これほどの幸運なかなか無いよ。

「お前と優子とはなんか縁があるよな」

その言葉に一瞬ドキりとした。
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