終ワラナイモノ①
――Side拓弥
黙っている拓海。
俺は口を開いた。
『拓海って莉奈の事どう思ってんの?』
「幼馴染みだろ?」
『……じゃあ質問変える。あの子と付き合って何になるの?』
拓海は俺と視線を逸らし、再び校庭を見て言った。
「好きだから付き合ってんだよ。なんか文句あるのか?」
『それ、俺の方見て言える?まぁ別に深く問い詰めるつもりはないけど。
ただ、あの子が拓海関係で莉奈に手ぇ出す様なことしたら許さないから』
拓海が口を開く気配が一向にないから俺は屋上のドアに向かって歩き出した。
「拓弥」
その声に俺は振り返らず立ち止まった。
「早くロスに帰れよ」
『ははッ…いろいろハッキリしたらね』
俺は苦笑して言った。
面白い兄貴を持ったな、俺も。
これからが楽しみだよ。
――in廊下~学校内見学中~
――Side優子
拓海と拓弥がどっか行った後、莉奈は女子から質問攻めにあった。
でも先生が戻って来てくれたから質問攻めは解消された。
あの子、苦労するわね。
でも本人はまんざらでもなさそう。
やっぱり天然パワーなのかしら?
「優子ー!ここから自由行動だって!どこ行く?」
気にしてないならそれでいいわ。
『どこでもいいよ?』
「えーそれが一番困る」
本当に困った顔をした莉奈。
可愛い…
女子でも惚れちゃうからその顔やめよ?
ホラ、数人の男子がこっち指差してニヤついてるじゃない。
黙っている拓海。
俺は口を開いた。
『拓海って莉奈の事どう思ってんの?』
「幼馴染みだろ?」
『……じゃあ質問変える。あの子と付き合って何になるの?』
拓海は俺と視線を逸らし、再び校庭を見て言った。
「好きだから付き合ってんだよ。なんか文句あるのか?」
『それ、俺の方見て言える?まぁ別に深く問い詰めるつもりはないけど。
ただ、あの子が拓海関係で莉奈に手ぇ出す様なことしたら許さないから』
拓海が口を開く気配が一向にないから俺は屋上のドアに向かって歩き出した。
「拓弥」
その声に俺は振り返らず立ち止まった。
「早くロスに帰れよ」
『ははッ…いろいろハッキリしたらね』
俺は苦笑して言った。
面白い兄貴を持ったな、俺も。
これからが楽しみだよ。
――in廊下~学校内見学中~
――Side優子
拓海と拓弥がどっか行った後、莉奈は女子から質問攻めにあった。
でも先生が戻って来てくれたから質問攻めは解消された。
あの子、苦労するわね。
でも本人はまんざらでもなさそう。
やっぱり天然パワーなのかしら?
「優子ー!ここから自由行動だって!どこ行く?」
気にしてないならそれでいいわ。
『どこでもいいよ?』
「えーそれが一番困る」
本当に困った顔をした莉奈。
可愛い…
女子でも惚れちゃうからその顔やめよ?
ホラ、数人の男子がこっち指差してニヤついてるじゃない。