砂糖菓子
『ピィー』

後半が始まった。 


俺の憧れていた選手が、 

満面の笑みで、 


手を振った。 



「良かったねぇ〜」

「うるさい。」

は? 


やっぱりこいつも男か。 

頬を真っ赤にそめ、 


嬉しそうに、 


恥ずかしそうに、 


ハミカムような笑顔。 


気持ちが落ちた気がした。 


でも、 


そいつの横顔と、 


ハミカムような笑顔が、 


いつまでも頭に残っていた。
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