砂糖菓子
「選手交代!」

審判の指示で、氷野クンと補欠選手が交代した。 


「よし!いける。氷野さえいなくなれば。」


熱くなる監督。 


残り時間10分。 



西中を応援していても、 


コートに空いた穴、 


そこから目が離せない。 


5分、 


3分、 


残り時間が縮むばかり。 

1分、 


30秒、


10 
9

・・・ 


悠がシュートを放つ。 


・・・ 



悠が放したボールはポストに入らなかった。 



負けた。 



負けたんだ・・・ 



夢は、 

夢で、 



現実にはならなかった。 


輝く姿は、 


小さく崩れ、 



涙が輝いていた。
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