メイド遊戯
「い、言います!言いますから今すぐどいてください!」

「んじゃ、よろしく」

「…ご、ご、ご、」

「うん?」

「……ご主人様」


穴があったら入りたい。

そしてそのまま埋め立てて欲しい。

私の顔は今までにないくらい赤くなっているはずだ。

恥ずかしくて巽さんの顔が直視できない。


「ああ、ハナちゃん可愛すぎるだろ……」

「ええっ!?いや、ちょっと、なんで離れないんですかー!」

「んーん、良いの。ここでは俺がルールだから」

「意味わかんない!変態!……て、寝るなー!!」


巽さんは私を抱きしめたまま眠ってしまった。

寝るの早すぎだろ!


「はぁ、私、どうなるんだろ……」


巽さんは私の胸に顔をうずめる。

なんだか良い匂いがした。
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