**お隣さんで幼なじみ**



「そしたら奇跡みたいに、付き合えた」


「あ…」


あの時は何か敦司のこと忘れようとして付き合ったのに…。

利用してごめんね…。



「でもやっぱ、そいつの事なんか忘れさせてやることもできなくて」


「な、鳴海は私にとって恩人だよっ!一緒にいたら楽しかったし…」


「ありがとう」


そう言った鳴海の顔が、切なくて…、でも幸せそうに笑った顔を見て、私は泣いた。



「りっ…利用して、ごめんね。鳴海は好きだけどっ、っ…、れっ恋愛感情じゃないんだっ…!」



「うん…」



「だから…、別れて友達に戻ろう」



「あぁ」



そう言って鳴海は私を強く抱き締めた。

これが最後だ、と言いながら…。


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