**お隣さんで幼なじみ**
その日の夜。
『〜〜♪』
同じクラスの割と男子に人気な芽衣から電話がきた。
『こんばんはぁ〜♪』
「おぅ」
『実はね、あたし、敦司に話があるの』
「何?」
『あたしと…付き合ってほしいの!何回も言ってるけど、敦司のことが好きなの!』
その言葉を聞いた瞬間、俺の中で、何かが壊れる音がした。
「…いいよ」
今までだって、一度だって誰とも付き合ったことなんてなかった。
ただ…、昔の事と、帰りの真綾の発言に、俺の思いを諦めただけ。
俺は…真綾を忘れるために芽衣を利用する。
ちゃんと…愛せるように努力してみせるよ…