**お隣さんで幼なじみ**
ふと思う。
ウチのクラスって美形率高くない!?
鳴海もハーフみたいに整った顔だし…
…改めて見ると、鳴海の黒い髪ってキレイだなぁ。
自分でもよくわかんないけど、気づいたら鳴海の髪を触ってた。
「っっ!?」
「あっ、ごめん!つい髪がキレイで触っちゃった」
「いや…いいんだ。それより早乙女の方がキレイな髪だよ」
顔を赤くして、そう言いながら鳴海は私の頭をなでた。
何か…そんなセリフ言われたらドキドキしちゃうじゃん。
「あ…ありがと」
「ねぇ、早乙女っていっつも放課後残ってるの?」
「そうだよ」
「また…来てもいいかな?」
…え?
「う…うん。でもバスケ大丈夫なの?」
「少しくらいなら問題ないし、俺、早乙女と話したいし」
「そっ、そっか」
「あ、わりぃ。もう戻らねぇと。じゃあな、また明日!」
「バイバイ」
そう言って鳴海に手をふったら鳴海もふりかえしてくれた。
鳴海と話して、ほんの少しだけ傷ついた心が癒された気がした。