**お隣さんで幼なじみ**


―ガバッ!!


ボーっと歩いていたら誰かが私に飛び付いてきた。

里菜はこんな遅い時間になんて絶対来ないし…

そう思って後ろをふり返ったら、鳴海だった。


「早乙女おはよー!!」


「お、おはよ…。朝から元気だね」


「そうか?ついでだし、一緒に行こうか」


「う…うん」


でも…周りの視線が痛い。

鳴海は敦司と同等に、後輩からも先輩からも人気。

敦司と学校行ってた時もこんな感じだったな…


「早乙女ってさぁー、敦司と学校行ってたよな」


「そうだったね」


「アイツもズルいよなぁ、こんな可愛い子と毎日一緒に会えたなんて」


「いやいや、私が可愛いとかありえないし」


「いや、早乙女は可愛いよ」


そんな真顔されて言われたら…照れるじゃん。


そう思って他愛ない話をしていたら教室についた。



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