**お隣さんで幼なじみ**


芽衣を送った後には…やっぱり後悔した。


自分も他人も傷つけて俺は生きていくのか?


自分に嘘をついて生きていくのか?


答えが見つからねぇ。

俺はどうしたらいい?

なぜ迷う?

決めたのに…

貫き通さなきゃいけねぇのに…

馬鹿だな…本当に。


しみじみ思いながら寝ようと思ったら…、、


『〜〜♪』


電話だ。

ディスプレイには、鳴海と表示されている。


「はい」

『お、敦司!元気かぁ?』

「あたり前。つーかさっき会ったし。」

『だよなぁ。敦司クン、敦司クンはもう真綾の事はどうでもいいのかな?』

「どーゆー意味?」

『そのまんま。俺、本気で好きになっちゃった』

「何で俺に言う?」

『だって敦司、真綾の事好きだろ?』

「ちっ、ちが…俺は…」


鳴海は…俺の気持ちに気づいてたんだな…。


『違くないよね。大丈夫、それはよく俺が理解してるよ』

「そっか…なぁ」

『なに?』

「今日、真綾とマジでキスしてた?」

『だったらどうする?』

「べ…別に」

『ふぅーん。あ、真綾のメアド教えて!俺わからないんだ』

「あぁ。じゃあまた明日な」


そう言って電話を切る。


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