**お隣さんで幼なじみ**
「確かにさ…、敦司クンを忘れたい気持ちもわかなくはない。だけどね、それに鳴海クンを利用しちゃいけないよ」
「うん…」
「最後に決めたのは真綾。アンタなんだから、鳴海クンを好きになってやりなさいよ。」
「うん…」
「じゃないと私が許さないんだから。真綾の片思いずっと見てきたから…。無駄になんてしないでよ…」
「うん。鳴海を好きになるよ」
「まぁせいぜい頑張りなさい!!」
「うん…!!」
「さ、明るいガールズトークしなきゃね〜♪」
里菜はそう言って
ケーキを食べ始めた。
…里菜のおかげで、
モヤモヤした気持ちも
スッキリした気がする。
鳴海の想いも私の想いも、無駄になんてしないから。
私は…、この気持ちを忘れないよ。