**お隣さんで幼なじみ**
ザァー……!
どしゃ降りの中、傘をさす2人。
「敦司、今日なんか変だよ?何でこんな無言なの?」
「芽衣…、話さなきゃならない事があるんだ」
「…何?」
フゥ…と一息ついて、話を切り出す。
「俺と別れて」
「な…いきなり何言ってんのよぉ…!冗談はよし…」
「冗談じゃねぇよ。ごめん、今までありがとう」
「え、私わけわかんないよ。私の事、キライになったの?」
「キライとかそんなんじゃない。気持ちに整理をつけたい」
「それって…、好きな人ができたって事!?」
「……。」
「何よそれ…。私惨めじゃない…!」
「ごめん…」
芽衣…、お前には感謝してるよ?
精一杯、こんな俺を好きでいてくれた事、誇りに思うよ。