**お隣さんで幼なじみ**


ザァー……!


どしゃ降りの中、傘をさす2人。


「敦司、今日なんか変だよ?何でこんな無言なの?」


「芽衣…、話さなきゃならない事があるんだ」


「…何?」


フゥ…と一息ついて、話を切り出す。


「俺と別れて」


「な…いきなり何言ってんのよぉ…!冗談はよし…」


「冗談じゃねぇよ。ごめん、今までありがとう」


「え、私わけわかんないよ。私の事、キライになったの?」


「キライとかそんなんじゃない。気持ちに整理をつけたい」


「それって…、好きな人ができたって事!?」


「……。」


「何よそれ…。私惨めじゃない…!」


「ごめん…」


芽衣…、お前には感謝してるよ?

精一杯、こんな俺を好きでいてくれた事、誇りに思うよ。



< 78 / 260 >

この作品をシェア

pagetop