**お隣さんで幼なじみ**
帰り道はずっと一緒。
家も隣だしね。
「なぁ真綾、お前好きなヤツとかいんの?」
っっっ!?
何、その急な質問!?
「聞いてんのか?」
「あっ、うん」
「好きなヤツ、いんの?」
私の顔を覗きこんで上目遣いで聞いてくる。
20㎝以上ある身長差が縮まる。
いっつも意地悪なくせに、今日だけなんかおかしい。
ドキドキしちゃうじゃない。
「べっ、別にいないけどっ!」
「ふぅーん」
「あっ、敦司は…好きな人とか…いるの?」
「さぁね」
「ケーチ」
「うっせぇブス」
「ブスブスうるさい!」
元に…戻った。
「じゃ、また明日な」
「うん」
気づいたら家の前。
また…明日。