**お隣さんで幼なじみ**
席に着くと、里菜がやってきた。
「あんた初日からラブラブ登校なんていい度胸してんじゃないの」
「あはは、ラブラブじゃないよ」
「ねぇ、どう?敦司君、忘れられそう?」
「今すぐには無理だけど、頑張ってみようかな」
「まぁ気持ちはあんたに任せる。てか敦司君いないね、HR始まるっていうのに」
本当だ…。
いつもこの時間帯にはいるのに…。
「だね、休みかな?」
すると担任がやってきて、
「よし、HR始めるぞー、出席確認!安西ー」
出席を取り始めると、
『ガラガラッ』
激しくドアの開く方向を見ると、汗だくの敦司がいた。
「すいません!1人で朝練してましたっ!」
「桜田何をやってんだ!早く席につけ」
「はーい」
笑顔で答える敦司。
やっぱり…まだ見とれてしまう。
何ていうか、今日の敦司、清々してる…。