幽霊執事でございます
「そんなわけのわからない機械を使っていても、一点を凝視していることには変わりない」
……。
一点て……!!
住人!!
そろ~り、クラスを見渡すと……みんなが一斉に目をそらした。
わかりやすいわ!!
みんな見てたの!?
「アンタ、霊の視線は感じるくせに人間の視線は感じないのか?」
……まるであたしがこの世の者じゃないだろうみたいな言い方しないでよね!!
「それでも『邪魔』したらいけないことはわかっているんだろう……」
……電話アピールが恥ずかしい……!!
「宮園に生まれたんだ、そういう運命なんだ」
霊が運命語るな!!
「あ、それより」
「それより?」
本来の目的を忘れてた!
今は宮園よりもこっち!!
「ここでなにかしてる……?」