幽霊執事でございます
美人さんは、やっぱり美人さんで。
どこからどう見ようとも、その、困った顔すら美しくて……じゃなくて!!
ダメだあたし、美人さんに弱すぎる!!
「あの、あたしは特になにもしてないよ?」
言ってしまえば、まぁ、霊と交渉しただけの話であって……。
「ちょっとアドバイスしたくらいで、後は二人が仲直りしたい気持ちが強かったから、ちゃんと仲直りできたんだよ?」
「それでも、良音ちゃんがあんなこと言ってくれなかったら、あたしたちずっと仲直りできなかったから……」
「本当に、感謝しているの!」
び、美人さんに感謝されてしまった……!!
「レンもあたしも、変な所で意地張ってたりしてたから、なかなか素直になれなくて……」
「やっぱり、きっかけをくれた良音ちゃんに感謝してるの!」
あ、あたしそんなにすごいことはしてないのに、感謝されっぱなし……!?