幽霊執事でございます


美人さんは、やっぱり美人さんで。

どこからどう見ようとも、その、困った顔すら美しくて……じゃなくて!!

ダメだあたし、美人さんに弱すぎる!!


「あの、あたしは特になにもしてないよ?」


言ってしまえば、まぁ、霊と交渉しただけの話であって……。


「ちょっとアドバイスしたくらいで、後は二人が仲直りしたい気持ちが強かったから、ちゃんと仲直りできたんだよ?」

「それでも、良音ちゃんがあんなこと言ってくれなかったら、あたしたちずっと仲直りできなかったから……」

「本当に、感謝しているの!」


び、美人さんに感謝されてしまった……!!


「レンもあたしも、変な所で意地張ってたりしてたから、なかなか素直になれなくて……」

「やっぱり、きっかけをくれた良音ちゃんに感謝してるの!」


あ、あたしそんなにすごいことはしてないのに、感謝されっぱなし……!?
< 35 / 50 >

この作品をシェア

pagetop