幽霊執事でございます


そして、あたしの両手を取り、ニッコリ笑った。

そのちょっと傾けた角度の顔ががまた可愛い……。

……て、え!?

は!?

へ!?

何がしたいの紗彩さま……!?


「アヤ、それじゃわかってないよ」


その通りである、恋那ちゃん。


「でも、友達の作り方なんかわからなくて……」

「友達?」


……ん?

友達?

作り方?


まさか……。


「あたしと、友達になりたいってこと……?」


ワンテンポ遅れ、紗彩さまは真っ赤になられました。


……あぁ、コレなら仲直り出来なかったのもわかるかも……。
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