幽霊執事でございます


「ところで良音ちゃん」

「ん?」


紗彩ちゃんもソレを言った。


「おばばさまとは、やっぱり血縁で……?」

「……」


どこまで行っても、おばあちゃんは偉大だったらしい。

紗彩ちゃんも知っていたなんて……。


「おばあちゃん、だけど……」

「やっぱり。宮園の方は素晴らしいわ」


ニッコリ笑って宮園を語る紗彩ちゃん。


「やっぱり、感じるものがあるの?」


……どうやら、ここら辺には宮園信者が多いらしい。

とりあえず、その質問には笑っておいた。


学校に着くまではよかった。

でもなぜか、校舎に入った途端に視線があたしに集中したような気が……気じゃない、してる。

みんな、見てる。
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