幽霊執事でございます


――へ?


「あたしあたし、先輩なんだけどはなちゃんて呼んでいいよ!」

「ちょ、お前ら抜け駆けすんな!俺同い年、仲良くしような!」


……な、なになになに!?

何が起きて……あ。


そしてあたしは気づいてしまった。


この人たちみんな『宮園信者』だ……。

え、ちょ、ま、おばあちゃんどんだけ若者から好かれてたの!?


あぁ、今頃おばあちゃんがあたしに向かってピースをしているだろう姿が容易に想像できる……。


「あ、あの、すみませんが、とりあえず教室に行きたいんですけど……」


その一言を聞いて、教室までの道のりがザッとキレイに開いた。

え、何事!?

王様!?

いや、女の子だからプリンセス的な?


「どうぞ!」
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