幽霊執事でございます
シュン
この学校よりもちょっぴり頭のいい学校から転校してきたあたしにとって、今授業で習ってる内容はすでに知っている。
だからずっと、ナホと話して時間を潰している。
当てられても即答の自信があるし。
話すといっても、もちろん声は出せないから、筆談。
ナホの言葉に対してノートに返事を書く。
時々黒板を見て、一応ノートを取る。
提出対象になってたら困るし。
そして授業が終わると、みんながあたしの周りに集まる。
そして疲れる。
……休むのが授業時間という、なんとも珍しいパターンだった。
でも、昼休みもこれだと食べにくいんだけど……。
その時、ドアまでの道がザッと開いた。
何事!?
「宮園さん!」
その先にいたのは、シュンだった。
「……え?シュン、くん……?」