小さな獣
理沙子の腕を引き寄せる。
理沙子は案外と簡単に、
すっぽりと俺の胸に入った。
「・・・へ?!剛ちゃん・・・?」
「・・・」
俺は無言のまま、
理沙子の首に顔を埋めた。
少しだけ、理沙子の首を吸ってみる。
「・・・いたっ!剛ちゃん何したのっ?」
すぐそこにあった鏡を見た理沙子は
ビックリしたようだ。
「ちょ・・!これ、キスマークじゃんっ!」
「ふふっ・・・魔除け(笑)」
理沙子は、
俺だけのものだから。