空と恋をして
病室のドアを開くとそこには静かに眠っているミナトと、お父さんが泣いているお母さんを慰めている光景が目に入ってきた。
「...弥凪斗??ねぇ、ミナ..ト...。返事してよ..ねぇっねぇってばぁっ!!!」
私はミナトの手をとり、ミナトを呼んだ。
でも..返事はない。
「ミナト...ひかれたんだって...暴走車に...まだ若いのにっ...こんなっ...なんでうちの子がっ!?なんで...なんで?....」
お母さん...ミナト死んじゃったの?
嘘でしょ?私を驚かそうとしてるんでしょ?
「嘘だよね?ミナト。何死んだふりしてんの?私もうレイたちとバイバイしたから帰って昨日のガームの続きやろうよ?ねぇ...帰ろう?」
やはり返事はない。
だってミナト言ったもん。
俺、先に帰って待ってるねって、
あとでゲームのバトルの続きやろうねって、
なのに...なのに...!
「なんでシカトすんのよバカミナトっ!!私より先に死ぬなんて許さないんだから!!」
「リナ、もうやめなさい。ミナトは亡くなったんだ。空へ行ったんだよ...。ミナトはきっと空の上からリナ達をみてるよ?」