―イケメン転校生×幼馴染×私―
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「シン、副委員長になりたいならもっと早く立候補してよ」
私とシンは放課後、学級委員会の仕事で残っていた。
「ん?いや、なりたいわけでは無かったけど」
「―――え!?じゃあ何で立候補したの!?」
思わず席から腰を浮かす。
そう私が聞くとシンは少し笑って答えた。
「んなの、マキが泣きそうな顔してたからに決まってんじゃん」
「え・・・」
「そんなお前、ほおっておけねェよ」
そう言ったシンは小さな子供のように無邪気に笑った。
そんなシンの笑顔から私は目が離せなかった――。