いけない恋
特別話したいことがあるわけじゃない。
いつも圭から話しかけてくれるから、俺は何も考えなくてもいいのだと勝手に思うようになっていた。
日付が変わってもまだ寝る気配はない。
日中あんなにはしゃいでいたのに…。
でもそれが嬉しく思う。
なかなかないことだし、素顔の圭が見れる。
気づいたらお互いの初体験の話しや、ファーストキスの話しなど大分ディープな話しになっていった。
電気も消して、話しを続けた。
俺は布団の中に入ったが、圭は暑いと言ってまだ布団の上に寝っ転がっていた。
薄暗い部屋の中で、ふと横を見ると圭の足が見える。
パンツもだ。
はっきりと見えないから余計に想像が膨らみ、俺は布団の中で自身を熱くさせていた……。
話の途中、いきなり圭がこっちに向かって転がってきた。








(やめろよ…っ。起ってんのに…)








幸い少し収まりかけていた。
眠れないのか、圭はちょくちょくちょっかいを出してくる。
仕返しをしてやろうと、浴衣を引っ張ったら帯が下に落ちてしまった。
目の前にははだけた圭が。
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