ひとりじゃない






「嘘だよ…。そんな訳ない…」








「桃…。実はね…入学当時から…。入学当時から、桃のこと影薄いって言ってたの…。」













…あたしが友達を作っていなくて、ひとりでいたからだ…。








「しかも、あんな可愛い結香と友達になるなんて、生意気だ、とか…。」















そっか…







あたしみたいな影薄い奴が可愛い結香と友達になったら、そりゃ嫌だよね…














だんだん自分に自信をなくしていく自分がいた。














「そうなんだ…。じゃああたしどうすれば良いんだろう…」









「でね、それからの事なの。あたしと結香も有紗嫌いなんだ」














びっくりした。













あんなに仲良くしてたのに。










「え?」











「だからさ、有紗無視しちゃおーよ。」
















「え…」








あたしは人をいじめたことがなくて、いじめたいとも思わなかった。











< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop