ひとりじゃない
昼休みになると、有紗があたしの所に来た。
「食べよ食べよ~」
あたしはどうすれば良いのか分からなかった。
「…えっとあのえっと…食べ……る」
「桃子何言ってんの~!もお可愛いなあ~!!」
有紗が爆笑して笑った。
お願いだからこっちに来ないで…
美緒と結香がこっちを見て睨んでいた。
誤解されちゃう…
違うの…違う…
「桃子このストラップ可愛いねえ!」
「え…」
有紗が話すたびに、一言発してしまう自分がいた。
結香と美緒はこっちをみてヒソヒソ何かを話している。
…やだ…違うの
でも体が動けなかった。