ひとりじゃない
友達
学校までは、電車で20分乗り、歩きで10分。
あたしは長い時間、だるく感じられず、わくわくしていた。
高校に着いたら、クラスを確認し、教室に向かった。
教室に入ると、もうみんなほとんどの人がいて、友達を作ったりしているような光景が見られた。
「もうちょっと早く着いてれば良かった…。」
少し後悔もしたが、ここで立ち止っていると変に思われるので、席を確認して座った。
周りの女の子はもう2人や3人で話をしている。
…出遅れた。
「やっぱり友達なんて作れないよ…。」
あたしは半分諦めかけていた。
その時だった。