ひとりじゃない
「もしかして…ひとり?」
机に突っ伏していると、ある女の子が話しかけてきた。
「え…?」
あたしが振り向くと、甘い香りが漂う。
クルクルのウェーブした黒色の髪の毛。
クリクリで二重が綺麗な目。
背があたしよりも低く、細い体。
女のあたしでも惚れてしまいそうな顔立ちだった。
「聞いてる?」
見惚れてしまい、返事をするのも忘れてしまっていた。
「えぁっ、うん、あたしでよければ」
「良かった!」
その子は可愛らしく微笑んだ。