甘い声の君
席に行くと、荷物だけ置いてある席が。
「ほらー!ここー!そこが真央ちゃんで、それが奏な」
言われたとおりに座る。
「学食買ってくるね?」
「あぁ。」
そういって奏は海の焼きそばパンを奪って口でくわえていた。
”あぁ・・・俺の焼きそばパン・・・”と嘆いている海。
「おばちゃんっメロンパンひとつ頂戴?」
「真弥ちゃん、真央くんと最近食堂きてないねぇ?」
「えーっと・・・」
「ばーさんっ、そこは踏み込んじゃだめだってさー!そこも青春だろう?」
「そうなのかい?まぁ、仲良くね?はい、メロンパン」
「はい、ありがとうございます」
いっつも、ちょっとお話をして帰る。
おばちゃんとおじちゃんはとっても仲いい。