~秘密のフィアンセ☆続編~ 極道の世界たち
「何の為に?」
「そこには、洸輝さんとジンさんもいるはずです。二人もリョウさんを狙ってますから。そしてその後は…」
ゴクッと唾を飲み込み、晴彦は続けた。
「若旦那と竜二さんが、二人と闘うと思います」
やっぱり…。
「本当の目的は、洸輝さんとジンさんです」
晴彦の目からは、涙がこぼれている。
それもそうだ。
仲間だと思っていた二人と、争うなんて絶対にやりたくない。
晴彦だって、思いは同じなんだ。