~秘密のフィアンセ☆続編~ 極道の世界たち
「あっ、もうこんな時間。いいの?愛美、ここにいて…」
「落ち着かなかったから、由奈に会いたくて」
苦笑いをした愛美は、竜一くんを呼び、帰り支度を始めた。
「ねえ、由奈。私たちは、絶対に支え合う姐さん同士になろうね」
「もちろん!」
そう約束をして、愛美はせわしなく帰って行った。
「若姐さん、いよいよですね。もうすぐですよ」
晴彦が、笑顔で私を見る。
「うん。本当だね」
私たちは、ゆっくりと玄関に向かった。