~秘密のフィアンセ☆続編~ 極道の世界たち
運転席から組員が降りてきて、後部座席のドアを開ける。
そこから、ゆっくりと降りてきたのは、5年ぶりの佑斗だった。
ああ、全然変わってない。
むしろ、ますます立派になったと思う。
無表情で降りたった佑斗は、ゆっくりと歩き始めた。
「若旦那!お勤め、お疲れ様でした!」
一斉に、全員が頭を下げる。
その中を、ゆっくりと、ゆっくりと、佑斗は私の方へ歩いて来た…。