~秘密のフィアンセ☆続編~ 極道の世界たち
「あの・・・佑斗さんは、由奈の事を知ってるんですか?」
陸がそう聞くと、佑斗は鋭い目つきと真顔で言った。
「こいつは、オレの婚約者」
「こ、婚約者!?」
他のメンバーの人たちも、かなり驚いている。
「だから、今日は連れて帰るから。陸、また改めて話しに来るよ」
「は、はい・・・」
呆然と立ち尽くす陸を尻目に、佑斗は力強く私の腕を掴むと、引っ張るように歩き始めた。
「佑斗、痛いよ。離して」
そう言っても、佑斗は何も答えないまま、近くに停めてある車まで早足で歩いた。