~秘密のフィアンセ☆続編~ 極道の世界たち
陸との密会
「あ~あ。もう、何でこんな事になっちゃったんだろ」
ベッドに寝転がりながら、私は天井を見上げて呟いた。
車から降りる間際、佑斗は私の方を振り返って、こう言ったのだ。
「荷物、後で送り返すから」
そこまで言う?
さすがにカチンときて、私は無視して家へ入ったのだ。
もういいや。
本当に婚約破棄になっても。
お陰で自由が手に入ったもん。
ため息まじりに目を閉じた時、愛美から電話がかかった。