【COLORS②】マジかる!Bee☆
「こうなったら!自力で食料調達よっ!!」
ってなわけで川辺に座り釣りをする二人。
「……こんなんで釣れるゲスかぁ」
当たり前であるが立派な釣竿などあるハズもなく、落ちていた木の棒の先にツルを結び付け、先端にはミミズがまだ微妙な動きを放っている。
「為せば成る!為さねば成らぬ!働くざる者食うべからずってね!!」
「なんか違う気がするでゲス……」
クイッ……
「おおぅ!!早速、きたぁ──!!シナモン手伝って!!」
「はいはい」
意外にもかかった獲物の方が力が強い。
「うわぁぁぁ〜ちゃんと支えてよね!」
「そんなこと言われてもこれが限界で……ゲ……ス」
プチッ
棒に付けたツルは、引きの強さに耐えきれず、あっさり切れてしまう……
嘘ぉ──んっ!!
「きゃああああ!!」
ドボーン!!
「誰か助けてぇぇ〜っ!!」
「マロン、こんな時こそ魔術の出番でゲスよ」
「……私に使えると思う?」
「拙者、こんなとこで死にたくないでゲスぅぅぅ〜!!!」
そのまま二人は、川の勢いに逆らうこともできず、下流へと流されて行くのだった。