愛なんて知らない Ⅱ











「さぁ、早く逃げなさい

後の事は私が何とかするから」





私は少し微笑みそう言った







《本当にありがとうございます》





クマの親子は頭を下げ

木の奥へと消えて行った







私はぼんやりと眺めていた







「ばっ・・・・化け物だ!!」





おじさんの悲鳴のような声が聞える








私はゆっくりと振り返った









< 493 / 571 >

この作品をシェア

pagetop