偽物かっぷる
気持ちの違い

自分の気持ちを改めて確信した
わたしは
仁哉くんのニセ彼女として頑張っていた。

今のわたしの状況は
好きな人とニセで付き合っている。

へんなのー。

変って自分でも分かってます。

でも
いちを他の女子と違うんだ。特別なんだ。って思う。

それが
なにより嬉しかった。

選ばれて
ニセだけど彼女にしてくれたんだもん。

でも
仁哉くんには自分の気持ちを隠していた。

だって
もしもだけど今の楽しい関係が崩れるのは嫌だもん。

そぅ思ってたんだけど
蓮花や真乃と話している時に
よく仁哉くんの話をしちゃって
「もしかして本物になりたいの?」
だとか
「菜恋って本気で仁哉くんを好きになった?」
だとか
バレてきちゃって。

その中で
「ぃいじゃん。ぃいじゃん。似合ってると思うよ。」
って言ってくれた子がいた。
その子は純亜。
走るの早くて細くてモテる子なの。常に彼氏いるみたいな。かゎいいからね。
そのうえ口がかたくて信頼できるんだ。

似合ってるって言われて嬉しかったけど
「そぅかなぁ。でも本物にはなれないと思うよ。」
って言った。

また
3人にはゆっくり話をしよぅと思ったんだ。

そんなこともあって
浮かれ気分。

好きな子と楽しく付き合ってるんだよ?

幸せじゃん。

でも
ふと思ったんだ。

仁哉くんは
幸せじゃないよね。

だって
仁哉くんはつねにニセって思いながら付き合ってるんだもん。

ニセでも嬉しくて付き合ってるわたしと
ニセだから付き合えてる仁哉くん。

気持ちが違いすぎている。

そんなの寂しいよ。

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