続・らっく!!【完結】

「あの―…どこに行くんですか…？」



車は私の家でもおじいさんの家でもない方向に走り出していた



『着けばわかる｡』



おじいさんは淡々と言い放った


まあ…その通りですけど…



にしても何で私は連れてこられたんだろう…？


紘一さんから婚約の件については話がいってるはず…


私と行動を共にするなんて…


う～ん…謎だ…



しばらくうんうん唸っていると


『降りなさい｡』


おじいさんの声で我に返った







「ここ…」


目の前の建物を見上げる


ホテル…？
確か紘一さんのﾊﾟｰﾃｨｰをした所だ



『来なさい｡』



おじいさんに促され中に入る



そして大変なことに気づいた



「ｸﾞﾗﾝﾄﾞﾎﾃﾙ…？」



ﾛﾋﾞｰのあちこちにはｸﾞﾗﾝﾄﾞﾎﾃﾙのﾛｺﾞがついたものが置いてあった



どうして気づかなかったの…？



ここは私の婚約相手のﾎﾃﾙだったんだ…