続・らっく!!【完結】
『だからどうした?』
私の希望はあっさり打ち砕かれた
『わしがお前の恋人の存在を知らなかったと思うか?』
おじいさんは私を鼻で笑った
『よりにもよって高屋の次男なんぞと付き合いおって…』
おじいさんは憎々しげに呟くと私を睨んだ
愁のことまで調べているの…?
知ってて婚約の話を進めてるの…?
『高屋の次男は連れ子だというじゃないか…。本来なら高屋とは関係のない人間だ。
仮にも高梨の人間であるお前がそんな人間と付き合うのをわしが許すと思ったか。』
「やめてっ!!」
おじいさんの言葉がチクチクと胸に突き刺さる
これ以上愁の悪口なんて聞きたくないっ!!
私は頭を抱えていた
『分かったら早く支度をしなさい。婚約の期日を早めてもかまわんぞ?』
「わか…りました…」
おじいさんは返事を確認すると部屋から出ていった
私はボーっとする頭を無理矢理働かし、用意された服に着替え始めた―…
愁…
私達…認めてもらえないみたいだね…?