続・らっく!!【完結】



支度を終えると私はベッドに腰掛け、ボーっと床を見つめていた



目が虚ろで何が何だかわからない…



おじいさんの口から出た愁の話は私にとって大きなショックだった


あんな風に思っていたなんて…っ!!



愁の苦しみとか寂しさを知っていただけに余計ショックだった―…


ねえ…愁はいつも耐えていたの…?



そう思うと胸が締め付けられる



会いたいなぁ…
愁に…会いたい…


両家の顔合わせなんてすっぽかして愁のところに行きたい…


想いは募る一方だった―…




『高梨様、準備が整いました。』



私の思考はそこでストップした


私は立ち上がると前を見据えた


「わかりました。」



おじいさんの言う通り、粗相のないようにしなくちゃ…



私に出来ることはおじいさんを説得する時間を稼ぐことだ


たとえ今は認めてもらえなくたって希望は持ち続けたい…



私は案内役の人と一緒におじいさん達が待つ部屋へと向かった―…






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