続・らっく!!【完結】
「私はっ…愁が好きでっ…“高屋”が好きなわけじゃないっ…っ…!!」
なんでわかってくれないの…っ!?
血筋がどうとか会社がどうとか、大切なのはそんなものじゃない
勝手だよ…っ!!
私と愁を巻き込まないでよっ!!
これ以上、愁を傷つけないでよっ!!
何も出来ない自分が一番腹立たしいっ
『美弦、俺は大丈夫。高屋について言われるのはもう慣れっこだから。』
愁は寂しそうに笑っていた
『わかったら泣くな。美弦が泣くことないから。』
愁は私の瞼にキスをした
「っだって…っ!!」
私の涙はまだ止まらなかった
『美弦がいるだろ…?俺の代わりに泣いてくれてるじゃん。』
愁は私を抱き寄せ、背中をゆっくりなでた
「っ…!!好きだよっ…!!」
優しくて…
あったかくて…
ちょっと強引な愁が…
大好きだよ――…