続・らっく!!【完結】
『う…』
2時間ほどすると、おじいさんはゆっくりと目を開けた
「おじいさん…」
私はおじいさんの顔を覗き込んだ
よかった…起きてくれた…
『よ…しえ…?』
えっ…?
『芳枝…』
おじいさんはまだ寝ぼけているのか私を別人と間違えているようだ
「あの…おじいさん…?」
おじいさんは次第に頭がはっきりしてきたのか私を見て驚いていた
『わしは…』
「執務室で倒れていたんですよ?」
私はにっこり微笑みかけた
『それで…お前が何故ここにいる?』
おじいさんは思いっっきり眉間に皺をよせた
「え…と…」
婚約の話をしにきたらおじいさんが倒れていたのを発見しました
なんて言える筈もなく…
「おじいさんに会いに…?」
うん、間違ってない。