続・らっく!!【完結】



『だったら用は済んだな。早く帰りなさい。』


むっかあ!!なんでおじいさんはいっつもこういう言い方しかしないの!?


「婚約の話がしたくて来たんです!!おじいさん、私は婚約は嫌ですからね!!」


私は興奮して椅子から立ち上がった


『わしの機嫌をとって婚約を白紙に戻すためにそばについていたなら期待はずれじゃな。わしは情にほだされるような人間ではないんでな。』


おじいさんはさらりと言うとベッドから起き上がり水を飲んだ


その言葉にさらにカチンときた


本気で心配したのにっ!!機嫌をとりたかったわけじゃないっ!!


「おじいさん!!私はそんなつもりで今までそばについてたわけじゃありません!!純粋に…心配だったんです。今日は帰りますけど…明日も様子を見に来ますからっ!!」


私はそう言うとドカドカと部屋を出て行った


おじいさんの…


バカ――っ!!


雲ひとつない夜空には三日月が顔を出していた―…





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