続・らっく!!【完結】


『また来たのか…』

おじいさんは心底嫌そうに言った



笑顔がひきつりそう…



おじいさんは診察中らしく、側にはお医者さんが付き添っていた



来る度、来る度嫌みを言われ続けて分かり合える日なんてくるのかな…?



「具合はどうですか…?」



『変わらん。大体毎日来ておって、劇的に変わることなどないと思うが?』



そうですけど…


いいじゃん聞いたって!!



『旦那様…本当は嬉しいんじゃないですか?奥様が亡くなってからお一人で過ごされることが多くなりましたしね。』



『余計なことを言うな!!』



お医者の言葉におじいさんは声を荒げた


「奥様って…?」



『詳しいことは旦那様に聞いて下さい。私はこれで…』



お医者さんは手早く荷物をまとめ、薬を何故か私に渡して部屋を出て行った






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