続・らっく!!【完結】
『何故、お前はわしに構おうとする…?』
今日も飽きもせず、お見舞いに来た私におじいさんは怪訝そうに問いかけた
「なぜって…」
私は首を傾げた
聞かれてもなあ…
『お前にとってわしは嫌な人間だろう。強引に婚約を押し進めようとしてるしな。』
強引だって自覚はあったのか…
私はおじいさんの目を見つめた
「ほっとけなかったんです。」
脳裏に焼き付いて離れなかった
「お母さんも…母も私の目の前で倒れたんです。
だからおじいさんも…自然と重なって見えて…」
どう表したらいいんだろう…?
あの時の恐怖…
苦しそうにしているお母さんを前にして何も出来なかった
おじいさんも同じように…死んでしまうんじゃないかって…
そう思ったら心配でたまらなかった…
だからかな…?
しつこいくらいに具合を聞いてしまうのは…