続・らっく!!【完結】
「それに…1人でいると気が滅入るって言うじゃないですか!!
邪魔だって言われても私は来ますよ?」
わかっちゃったもん
おじいさんも寂しがり屋だってわかっちゃったもん
私はおじいさんに笑いかけた
『芳枝も似たようなことを言っていた…』
おじいさんは陽の光が眩しいのか目を細めた
「おばあさんが…?」
『芳枝はな…
“1人で部屋にこもってるから眉間に皺が寄るんです。邪魔だって言われても私は傍にいますよ。”そう言っておった…』
おばあさんって…
おじいさんをよく見てたんだな…
おじいさんは優しい瞳で写真を見つめていた
「おばあさんに会ってみたかったな…」
おじいさんの優しい眼差しが注がれている写真を見つめながらそう呟いた―…