続・らっく!!【完結】
その日からおじいさんは私が来ることを嫌がらなくなった
「おじいさんっ!!今日も来ましたよ~♪」
嫌味を言われなくなって私も笑顔が増えた
『また来たのか…よく飽きないな…』
おじいさんは読んでいた本を閉じた
「飽きません~。」
私はいつものように傍においてある椅子に座った
段々とおじいさんと話す機会も増えていって…
お互いを理解し合える日も遠くない
このままなら婚約を中止できるんじゃないかって思っていた…
そんなある日のこと―…
「おじいさん~入りますよ~」
私はおじいさんの返事をまたず部屋の扉を開けた
『丁度いいところに来た。』
いつにも増して機嫌のいいおじいさんの隣には
「恭也さん…」
スーツを着こなす恭也さんの姿があった